「シェア」の変化を可視化して分析する(効果的なグラフの使い方)

今回は米国の検索広告市場シェアの変化を例題として、グラフの使い方と選び方を考えてみます。
武田 邦敬 2024.10.15
読者限定

最近、情報収集の一環でThe Wall Street Journal (WSJ) の日本語版を読んでいるのですが、先日気になるニュースが入ってきました。Googleの米国での検索広告シェアが5割を切る見込みなのだそうです。検索市場に大きな変化が起きてそうですね。

こちらの記事では、TikTokやAIの脅威に焦点を当てて今後の市場動向を考察していました。

生成AIにはデータが不可欠なのでWeb検索で高いシェアを持つGoogleが潜在的に優位に見えますが、以下のような動きもあってどうなるか分からないところですね。

さて、WSJの記事では、2018年から2025年にかけての検索広告市場のシェアの変化について論じられていました。数字を含めて詳しく読んでみると、確かにGoogleがシェアを落としている一方で、Amazonのシェアが伸びていることに気づきました。

データ分析の観点では、データを可視化することで、こうした変化をわかりやすく考察することができます。しかし、グラフの種類はたくさんありますので、どのグラフを使ったらよいか迷うこともあるかと思います。

そこで、このレターでは、記事で取り上げられた米国検索広告市場のシェアに注目し、グラフによる見え方の違いを比較してみます。具体的な例を通して印象や分析のしやすさを感じ取っていただければと思います。

今回はいつもと趣向を変えて、Tableauを使ってグラフを作りました。

クロス集計表をヒートマップで読みやすくする

WSJの記事では、米国検索広告収入に占める各社のシェアについて、グラフと共に解説されています。その中で、Amazonのシェアが拡大していることと、Googleのシェアが低下していることが述べられていました。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3226文字あります。
  • 棒グラフでランキングの変化を見る
  • 円グラフは注意して使う
  • スロープグラフで詳細に分析する
  • まとめ

すでに登録された方はこちら

読者限定
異動パターンの分析(分析アプローチの組み立て方)
読者限定
従業員エンゲージメント分析でアナリストが直面する課題と工夫
読者限定
2024年の技術支援活動で発見した5つのこと
読者限定
データによる予測手法の選択戦術
読者限定
「スキルベース」はピープルアナリティクスにどう活用できるか?
誰でも
データ分析ダンジョンに潜む魔物
誰でも
〈先行配信〉本レターのタイトル趣旨と今後について
誰でも
再開します!(リニューアル)